[レビュー]『あつあつを召し上がれ』
小川 糸 著

Reading Journal 2nd

『あつあつを召し上がれ』 小川 糸 著、新潮社(新潮文庫)、2014年
 [Reading Journal 2nd:読書日誌]

『あつあつを召し上がれ』

駅前のショッピングモールに行ってきた。目的は窓型エアコンが壊れたので、その後釜を探しにである。まっ、目的の機種はなかったんですけどね。帰るにあたり問題なのは駐車券。お金を払えばいいのだが、やっぱり、何か買って駐車代を無料にしたい。さて、どうしようスタバもいっぱいで入れなさそうだ。そこで、雑誌とか気軽な本とか探そうと本屋さんに行った。そしてそして、結局気になったのがこの本・『あつあつを召し上がれ』である。小川 糸の本は、『ツバキ文具店』、『キラキラ共和国』そして『ツバキ文具店の鎌倉案内』を読んでいて、わりとお気に入りである。160ページで500円くらいなので、ちょうどいいかなと思って買いました。それでは、それでは読みはじめようかね。


この本は、『あつあつを召し上がれ』という題名のとおり、食べものを中心とした7つの短編集である。もっとも、「あつあつを召し上がれ」と言われて読み始めて…最初の食べ物が「富士山のかき氷」だった。

背面の帯に、

🍚登場する絶品メニュー🍚
・富士山のかき氷
・中華街でいちばん汚い店のぶたばら飯
・能登の松茸のフライ
・母が教えてくれた煮干しだしのみそ汁
・ハートコロリット
・ラデユレのマカロン
・まんまるきりたんぽ=だまこもち
※「だるまもち」はうちでカンタンに作れます♪(抜粋)

と書いてあるので、まぁこんなメニューが登場するということである。

どの話も料理する場面や食する場面の描写が細を極めていて・…美味しそうである。話もいろいろな状況を描いているが、ちょっとスパイスを利かせていて、心が温まる話になっている。

それから読んでいて気がつかなかったが、松田哲夫の解説によると、ちゃんと7作品の並べ方も、起承転結でないだろうけども、考えて並べられているようである。


関連図書:
小川 糸(著)『ツバキ文具店』、幻冬舎(幻冬舎文庫)、2019年
小川 糸(著)『キラキラ共和国』、幻冬舎、2017年
ツバキ文具店(著)『ツバキ文具店の鎌倉案内』、幻冬舎(幻冬舎文庫)、2019年


目次 
バーバのかき氷
親父のぶたばら飯
さよなら松茸
こーちゃんのおみそ汁
いとしのハートコロリット
ポルクの晩餐
季節はずれのきりたんぽ
解説 松田哲夫

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