マックス・ガロ
ジャン=ルイ・ド・ランビュール 『作家の仕事部屋』 より

Reading Journal 2nd

『作家の仕事部屋』 ジャン=ルイ・ド・ランビュール 編
[Reading Journal 2nd:読書日誌]

マックス・ガロ – 書く楽しみのなかでももっとも本質的なもの、それは驚きです

マックス・ガロ(Max Gallo)は、作家、ジャーナリスト、大学教授である。歴史書、小説を手掛けた。そしてその小説はすべて《失われた時を求める》作業であるとし歴史小説に新たな可能性を開いた。

小説の方法

私の方法、それは強迫観念にとりつかれた状態に身を置くことです。(抜粋)

一旦本を書きあげると、ふたたびそれに面と向かい合うことに不安をおぼえ胸をしめつけられる。そして次の書物にとりかかるのに二十四時間待つことさえもしたくない。それが次の書物にとりかかる原動力になる。

書物を書く前に、あるエクリチュール‐‐言説の論理によって次第に変化する主題がある。あるプランの素描は、書き進めていくうちに次第に変えられていく。それは潮の満ち引きのような形で進んでいく。

また、物事が対象をなし、きちんとした形で閉じられているのがすきなので、本のなかにある秩序が創り出せることを発見すると大変うれしい。

作品を書くにあたっては、歴史が絡んでくるため綿密な文献調査を必要とする。またその文献の中には当時の写真も含まれている。

私はそれを、事物に彩を与えるために利用しました。小説に写真を添えるなどということが普通なされないことは私もしっています。・・・中略・・・しかしわたしはこの方法に執着しています。私の文章の支えとしてではなく、現実を表現する二つの形式を対比させるためです。(抜粋)

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